ラッパーのミーガン・ジー・スタリオンが、Xで出回った自身のディープフェイクポルノに対し、怒りの心情をポストした。一部の動画は削除されているが、ディープフェイクの被害は後を絶たない 。

ラッパーのミーガン・ジー・スタリオンが、自身が合成されたディープフェイクポルノがXで出回った件について、批判した。

ディープフェイクとはAIや動画編集ツールなどを使い、合成画像や映像を作り出す技術。「ディープラーニング(深層学習)」と「フェイク」が組み合わさった言葉だ 。

あたかも当人が実際に動画に出て話しているかのように、人物を合成できる。フェイクニュースやプロパガンダ、児童ポルノなど、さまざまな形での悪用が懸念されている 。

6月上旬から、複数のミーガンのフェイク動画がXで拡散された。

NBCニュースは、少なくとも18件あると確認。そのうち6件の再生回数は、3万回を超えていたという 。

これを受けミーガンは6月9日、Xを更新した 。

「 私がうまくいっているのを見て、わざわざ私を傷つけようとするなんて、本当に気持ちが悪い。やりすぎたな、偽物のクズどもが。私で遊ぶのは今日が最後だって覚えておきな。本気だから 」

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It ’s really ghastly how y all go out of the style to hurt me when you see me bring home the bacon . Yall going too far , Fake ass shit . Just cognise today was your last Clarence Shepard Day Jr. play with me and I mean it .

投稿には、ミーガンを支持するファンからのコメントが続々と寄せられている 。

一部の動画は削除されており、Xの広報は「合意のないきわどい画像や動画の共有は禁止されており、このようなコンテンツは積極的に削除している」とNBCニュースに述べた 。

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これまで、さまざまな著名人がディープフェイクポルノの標的にされている。明るみに出にくいだけで、一般人の被害もある。一部のアダルトサイトには、「芸能人ディープフェイク」というジャンルもあるほどだ 。

ポルノにとどまらず、有名人の顔と声で商品を宣伝したり、詐欺に利用したりといった事例もある 。

トム・ハンクスは昨年秋、歯科医療の宣伝に自身のディープフェイクを無断で使用され、Instagramで「僕は一切関知していない」と警告した 。

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今年1月には、テイラー・スフィフトのわいせつなフェイク画像がXで出回り、騒動になった 。

Xのトレンドに浮上した「Taylor SwiftAI」をタイムラインに表示させないために、ファンが一致団結。「PROTECT TAYLOR SWIFT(テイラー・スウィフトを守れ)」とハッシュタグをつけ、テイラーの演奏動画や写真でタイムラインをあふれさせた 。

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