女性ライフステージブランド「BELTA」が妊娠・出産経験のある女性553名を対象に「妊活の経験」に関するアンケートを実施。妊活や不妊に関するヘルスリテラシーの現状が明らかになりました 。
株式会社ベルタが運営する女性ライフステージブランド「BELTA」は、20~40代の妊婦・経産婦553人を対象に「妊活の経験」に関するアンケート調査を実施しました。7月11日に掲載されたプレスリリースの情報をもとにご紹介します 。
近年、妊活の経験について公表する芸能人が増えたこともあり、妊活の体験談を目にする機会も増えつつあります。東京都でも、2020年より妊娠・不妊・不育等に関するポータルサイト「東京妊活課」を開設し、妊活を考える人や妊活中の人に向けた情報発信をおこなっています 。
女性ライフステージブランド「BELTA」が妊娠・出産経験のある女性553名を対象に「妊活の経験」に関するアンケートを実施。妊活や不妊に関するヘルスリテラシーの現状が明らかになりました。
一方で、妊活中の女性からは「自分が不妊だとは思わなかった」「もっと早くに知りたかった」という声も上がっています 。
BELTAではこうした声を受け、妊娠・出産経験のある女性553人を対象に自身の妊活経験に関するアンケートを実施 。
妊活を始めて感じた後悔や、妊活や不妊に関するヘルスリテラシーの現状について報告しました 。
【調査概要】
調査期間 2024年2月25日~5月29日
調査方法 オンライン調査・産婦人科でのアンケート調査
調査対象 20~40代の妊婦・経産婦
調査人数 553人
約3~4人に1人は3ヵ月で妊娠。妊活期間の想定とリアルにギャップあり?
「 妊活を始めてからどれくらいの期間で妊娠しましたか?」という質問に対して、『3か月以内(26.4%)』が最も多い回答となりました。次いで『1年以内(19.2%)』『半年以内(17.9%)』『2年以内(12.8%)』『1年半以内(12.1%)』『3年以内(8.0%)』『4年以内(3.6%)』と続きます。約3~4人に1人は3カ月という期間で妊娠に至っている一方、「1年間避妊なしで妊娠しない状態」の人は36.5% 。 日本産婦人科学会が不妊と定義している期間であり、約2~3人に1人が不妊の状態であることが明らかになりました 。
「 妊娠に至るまでは想定していたより時間がかかりましたか?」という質問に対し『はい』と答えた人は53.7%と約半数にのぼる結果となりました 。
また「妊活を始めてからどれくらいの期間で妊娠すると想定していましたか?」という質問に対しては、『1年以内(37.6%)』という回答が最も多く寄せられました。次いで『半年以内(32.9%)』『3か月以内(16.2%)』『1年半以内(6.2%)』『2年以内(5.6%)』『3年以内(1.5%)』という結果に 。
妊活には想定よりも時間がかかっている人が多く、想定と実際の妊活期間を平均値で見ると約6カ月の差があることが明らかになりました 。
不妊治療を受けている人の半数以上は体外受精・顕微授精で妊娠
「 妊活中に妊娠を目的として病院やクリニックには行きましたか?」という質問に対し『はい(不妊治療を行っていた)』と回答した人は36.9%、『はい(検査のみ受診)』と回答した人は18.4%という結果になりました 。
不妊治療を行っていた人に対し、どの治療において妊娠・出産に至ったのかを聞いてみると『体外受精・顕微授精(57.9%)』が最も多い回答となりました。次いで『タイミング法(20.1%)』『人工授精(18.6%)』『治療経験はあるが妊娠・出産に至ったのは自然妊娠(3.4%)』と続いています 。
98.7%の人が妊活を始めてみて「初めて知った」ことがあると回答
「 妊活を始めてみて、初めて知ったことはありますか?」という質問に対しては 、 多くの人が妊活を始めてみて知った情報や知識があったことがわかりました 。
『 妊活を始めてみて、初めて知ったことはない』と回答した人はわずか1.3%のみ。妊活を始めるまでに知らなかったこととして『妊娠前から葉酸を摂取しておく必要があるということ(62.4%)』をあげた人が最も多い結果となりました 。
その次に知らなかったこととして『自分の身体について(基礎体温変化、排卵時期など)(62.2%)』『妊娠しやすい時期について(厳密には知らなかった)(56.2%)』『AMH値という言葉やその意味(33.1%)』『不妊の定義について(24.4%)』『年齢とともに妊娠率が下がるということ(20.6%)』『男性の不妊があるということ(20.3%)』と続きました 。
71.1% が、妊活を始めてみて「もっと早く知っておけばよかった」と後悔
「 妊活を始めてみて、後悔したことはありますか?」という質問に対して『特に、後悔したことはない』と回答した人は28.9% 。
残り71.1%の人は、妊活を始めてみて後悔したことを選択していました 。
妊活を始めてみて、後悔したこととして最も多かったのは『妊娠に関する知識をもっと早くから身につけておけば良かった(32.4% ) 』 。
その他後悔したこととして『自分の身体の状態について早く知っておけば良かった(32.1%)』『もっと早くに病院を受診(検査・治療)しておけば良かった(30.5%)』『妊活を始める前から健康的な生活を送っていれば良かった(25.5%)』『妊活を始める時期を悩んで遅らせなければ良かった(19.2%)』『妊活の進め方や子供についての考え方を早くにパートナーと話していれば良かった(15.9%)』『パートナーにもう少し早く病院を受診してもらいたかった(6.7%)』『その他(1.1%)』が続く結果となりました 。
「妊娠・出産は奇跡」「今の自分を大切に」 過去の自分に伝えたいこと
「 過去の自分やこれから妊活を始める人に伝えたいことがあれば教えてください」という質問に対して最も多かったことは『妊娠、出産は奇跡であるということ(27.1%)』となりました 。
その他伝えたいこととして『今の自分の身体を大切にしてほしい(26.2%)』『若くても不妊の可能性があるということ(20.8%)』『定期的に婦人科検診を受けてほしい(19.6%)』『男性も不妊の可能性があるということ(17.6%)』『妊活を始める前に不妊検査を受けてほしい(10.8%)』があげられ、特に伝えたいことはない、と回答した人は0人でした 。
新たなヘルスケア、プレコンセプションケア
最近では、将来の妊娠や出産に備えて自身の身体に向き合い、正しい知識をもとに適切なケアを行うプレコンセプションケアという新たなヘルスケアの考え方が出てきています 。
しかし、プレコンセプションケアについて知っている、取り組んでいる人は多くないようです。今回のアンケートで、プレコンセプションケアという言葉や意味を知っている人は6.5%に留まり、ほとんどの人が知らなかったことがわかりました 。
子どもの有無など将来の選択肢は多様化している一方、若い人の中には将来の選択肢についてはわからない・考えていないという人も増えてきました。人生100年時代と言われている現代において、プレコンセプションケアは自分らしく生きるために必要な考え方のひとつといえます 。
BELTAでは妊活の相談窓口の設置や、妊活・プレコンセプションケアに特化したサプリメントの販売、女子大生に向けた性や健康に関する情報発信などをおこなっています。妊活・出産に備えたプレコンセプションケアを意識してみてはいかがでしょうか 。