2024年で放送開始30周年を迎える、フジテレビのドラマ『古畑任三郎』。これまで40本以上にわたって放送されたエピソードの中から、読者に人気が高かった上位10本を発表します。2~10位に輝いたのは …… ?

2024年で放送開始30周年を迎える、フジテレビのドラマ『古畑任三郎』(主演・田村正和、脚本・三谷幸喜)。5月24日からはフジテレビ「ハッピーアワー」内で一挙再放送も行われており、30周年を機にふたたび大きな注目が集まっています 。

BuzzFeedでは今回の一挙再放送に合わせて「ドラマ『古畑任三郎』の“神回”3選」と題した記事を掲載。記事内では「『古畑任三郎』のエピソードで、あなたが好きなものはどれ?」として、読者が好きな回のアンケートも実施していました 。

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今回はその結果をもとに、BuzzFeed読者が選んだ『古畑任三郎』の「好きなエピソードTOP10」を発表します。集計期間は5月24日から5月30日までの7日間、合計で418件の投票がありました。果たしてどんなエピソードが人気だったのか、早速見ていきましょう 。

【調査概要 】

質問:『古畑任三郎』のエピソードで、あなたが好きなものはどれ?調査期間:2024年5月24日から5月30日まで回答数:418票

※各エピソードへの【ネットの声】は記事(配信先含む)に対して寄せられたものから引用

第10位:殺人特急(ゲスト:鹿賀丈史)11票/2.6%

【 ゲスト(犯人 ) 】

鹿賀丈史【初回放送 】

1994年6月1日(第1シリーズ・第8話)【見どころ・概要 】

鹿賀丈史

事件発生から解決まで、全てが「新幹線の中」で行われる、乗り物ミステリー好きにはたまらないエピソードの一つ。犯人の医者を演じた鹿賀丈史は、同じく三谷幸喜脚本の医療ドラマ『振り返れば奴がいる』とまったく同じ役名で登場しているという、三谷作品ファンにはうれしいクロスオーバーも。【ネットの声 】

「 振り返れば奴がいるの中川医師役のまま登場した鹿賀丈史の回ですね … … 新幹線の中で事件解決は面白かったな 」

第9位:動く死体(ゲスト:堺正章)15票/3.3%

堺正章【初回放送 】

1994年4月20日(第1シリーズ・第2話)【見どころ・概要 】

犯人と古畑の攻防が存分に見られ、第1シリーズでも屈指の「古畑任三郎らしい」エピソードとして人気を集めました。何度見てもハラハラ、ニヤニヤしてしまう“懐中電灯のやりとり”も印象深いシーンの一つ。堺正章演じる歌舞伎役者・中村右近のハマり役ぶりも見事でした。【ネットの声 】

堺正章

「 堺正章さん演じる歌舞伎役者・中村右近の回ですかね。懐中電灯のやり取り、『私だって仕舞いにゃ、堪忍袋の緒を緩めますよ』と静かな怒り、そして『この上は是非に及ばずか … 』。シリーズ屈指の名対決で、大好きな回です」「完全にマチャアキだろう。マジで噺家でもやっていけそうな良い味出てた。芝居もうまい 」

第7位(同率):今、甦る死(ゲスト:藤原竜也・石坂浩二)15票/3.6%

藤原竜也・石坂浩二【初回放送 】

2006年1月3日(ファイナル)【見どころ・概要 】

106分という長尺、藤原竜也&石坂浩二という2人のゲストを迎えて描かれた、『古畑任三郎ファイナル』の1本目。古畑をして「お手上げ」「完璧な殺人の計画」と言わしめた、石坂浩二演じる元教師・天馬恭介のトリックが印象深かったという声が目立ちました。【ネットの声 】

藤原竜也

「 『 これほどまでに完璧な殺人の計画を私は知らない』と古畑に言わしめた、石坂浩二犯人の回」「『今、甦る死』かな。石坂浩二の元教師が犯人。現代に起こった殺人事件については古畑も『お手上げ』と言わしめる完璧さで、実際に作中でも立件不可能。過去の殺人の証拠が残っていたことで辛うじて逮捕に漕ぎつけたが、現代で殺された被害者2人は浮かばれない … 」

第7位(同率):しゃべりすぎた男(ゲスト:明石家さんま)15票/3.6%

明石家さんま【初回放送 】

1996年1月10日(第2シリーズ・第1話)【見どころ・概要 】

「 神回3選」記事でも紹介していた、明石家さんまの『しゃべりすぎた男』が同率7位に。さんま演じる弁護士・小清水との対決シーンの面白さはもちろん、今泉に対する古畑のツンデレな一面が存分に描かれた回としても票を集めました。【ネットの声 】

石坂浩二

「 『 しゃべりすぎた男』を推します。明石家さんま演じる小清水弁護士は、かつて古畑任三郎が逮捕した小石川ちなみ(中森明菜)を裁判で無罪にしています。言うなれば、古畑任三郎に一度勝ったことがあるということになり、古畑任三郎史上最強の敵だったと思います」「トリックやミステリー要素は少ないですが、とにかく古畑さんの今泉くんへの深い愛情(本人は全否定するでしょうけどw)が感じられるラストがとっても良いです」「古畑が今泉のことを『友人』と言ったところが印象深い。本人の前では言っていないのがツンデレポイントが高い 」

第5位(同率):フェアな殺人者(ゲスト:イチロー)17票/4.1%

イチロー【初回放送 】

2006年1月4日(ファイナル)【見どころ・概要 】

『 ファイナル』の第2話として放送されたイチロー出演回が第5位に。「本物のイチローがイチロー役として出演する」というキャスティングでも注目を集めましたが、いざ放送を見て、それ以上に驚嘆したのが“イチローの演技の自然さ”。どんなことにも手を抜かず、期待以上の仕事をやってのける「プロの姿勢」に驚かされた回でもありました。【ネットの声 】

明石家さんま

「 選ぶのは難しいけど、強いて言えばイチローの回かな。イチローが現時点で唯一出演してるドラマであり、内容も兄弟愛溢れるストーリーで良かったなぁと。初演技とは思えないくらい上手に役を演じてた。野球同様、撮影までに相当の準備をして挑んでたというのがよく分かった。イチローは何をやってもプロフェッショナルだなぁとその時改めて感心してたよ 」

第5位(同率):動機の鑑定(ゲスト:澤村藤十郎)17票/4.1%

澤村藤十郎【初回放送 】

1996年2月21日(第2シリーズ・第7話)【見どころ・概要 】

澤村藤十郎が演じた犯人・春峯堂のぞっとするような雰囲気がとにかく圧巻 ! 古畑が“動機の推理”を外す珍しい回でもあり、「古畑ですら春峯堂の真意にたどり着けなかった」という点において、ある意味“最強の犯人”の一人だったと言っても大げさではないでしょう。【ネットの声 】

イチロー

「 犯人は本物の陶器を壊してしまうのだが、それは『捨て目』が効かない為だと古畑は推理した。でも実際は、、、」「澤村藤十郎さんが古美術商を演じた回。終始アルカイックスマイルを浮かべて物腰もセリフも柔らかいのにゾッとする凄みすら感じさせる演技だった。全編通してあれ以上の犯人はいないと思う 」

第3位(同率):古い友人に会う(ゲスト:津川雅彦)18票/4.3%

津川雅彦【初回放送 】

1999年5月11日(第3シリーズ・第5話)【見どころ・概要 】

劇中で古畑が「本当は最終回に持ってこようと思っていたエピソード」と言っているだけあり、シリーズではじめて古畑が「悲劇が起こる前に事件を解決している」のが最大の特徴。犯行を未然に防がれた津川雅彦が最後に「計画はことごとく失敗したが、古畑を呼んだことだけは正解だった」と語るくだりは名シーン!【ネットの声 】

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「 津川雅彦さんの回は印象的でした。唯一事件が起こる前に解決した回でした」「ラスト10分の津川さんの汗。趣旨とは少し離れますが、ハリウッド・ザコシショウの『お察しします』はその回からのものと思われます」「津川雅彦さんの回。趣旨違うけど、あれは辛い時に見ると泣ける 」

第3位(同率):間違えられた男(ゲスト:風間杜夫)18票/4.3%

風間杜夫【初回放送 】

1996年3月6日(第2シリーズ・第9話)【見どころ・概要 】

SMAP回やキムタク回と並び、再放送やネット配信では「欠番」となっていることで有名なエピソードの一つ。劇中で『サザエさん』の映像が使われているのが理由とされていますが、同じフジテレビということでなんとかならないものでしょうか … … 。エピソードとしては、風間杜夫が「とにかくついていない殺人犯」を演じる完全なコメディ回。そもそも殺人犯が古畑に出会ってしまった時点で8割方詰みなのですが、なんとか窮地を脱しようともがく風間杜夫の必死な演技が見どころです。【ネットの声 】

津川雅彦

「 風間杜夫さんの回。古畑さんがサザエさんで時刻確認をするシーンのせいかあまり再放送されないのですが、風間さんが小野武彦さんのベルボーイの服を着て『パーティーに参加するとは一言も言ってない!』と叫んだときは吹きました 」

第2位:古畑任三郎 VS SMAP(ゲスト:SMAP)33票/7.8%

SMAP(中居正広・木村拓哉・稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾)【初回放送 】

1999年1月3日(スペシャル)【見どころ・概要 】

これも再放送やネット配信ではほぼ見ない「欠番」回の一つ。理由は … … 説明するまでもないですね。当時人気絶頂だったSMAPメンバーが「SMAP役」で出演するという、スペシャルの名に恥じない豪華エピソード。単にキャスティングが豪華なだけでなく、5人のメンバーそれぞれにちゃんとふさわしい役割と見どころが用意されていて、誰のファンが見ても楽しめるエピソードでした。【ネットの声 】

風間杜夫

「 ゴローちゃんの裏切りが怪しいと見せかけて拓哉がボロを出して実は中居が自分1人で被ろうとした。単純ではない構成に驚いた」「SMAPが犯人のやつ。まだジャニーズ全盛期だったし、ラストも含めて作成に金かけてるなーって印象に残ってる 」

第1位:死者からの伝言(ゲスト:中森明菜)87票/20.8%

中森明菜【初回放送 】

1994年4月13日(第1シリーズ・第1話)【見どころ・概要 】

2位の『古畑任三郎 VS SMAP』に2.5倍以上の差をつけ、圧倒的な得票率で1位に輝いたのは、中森明菜をゲストに迎えて放送された、記念すべき第1シリーズ第1回『死者からの伝言』でした。中森明菜演じる少女コミック作家・小石川ちなみの儚げな雰囲気や、最後のしっとりとした終わり方にぐっと心をつかまれた人も多かったようです。また第1回にもかかわらず、登場人物がほぼ古畑と犯人しかいない(あとは被害者と今泉くらい)という“型破りさ”でも視聴者を驚かせたエピソードでした。【ネットの声 】

「SMAP」と書かれたテキストの画像

「 初回の中森明菜ですね。連ドラの第一回で、出演者がほぼ2人。衝撃でした」「私は、やはり一番最初の中森明菜さんの回ですね。昭和を代表する歌姫vs名優の田村正和さん。他に共演者が殆ど居ないお二人の完全差しの勝負。痺れますね。被害者以外の共演者は、西村雅彦さんと小石川ちなみ(中森明菜さん)の愛犬のみ。ザ・名勝負です」「最後に、小石川ちなみさんの『一体私の人生何だって感じ』これに古畑任三郎さんが『まだこれからじゃないですか。カリマンタンで言えば第一巻が終わったばかりじゃないですか』『ハッピーエンドは最後に取っておけば良い』この場面が本当に素晴らしいです 」

・・・・・――以上、『古畑任三郎』の人気エピソードTOP10でした!(これ以外の順位も見たい人は、前回の記事「ドラマ『古畑任三郎』の“神回”3選」からどうぞ)みなさんの好きなエピソードも、SNSなどでぜひ教えてくださいね !

投票結果(TOP10まで)

第1位:死者からの伝言(中森明菜 )   87票/20.8%第2位:古畑任三郎 VS SMAP(SMAP )   33票/7.8%第3位:間違えられた男(風間杜夫 )   18票/4.3%第3位:古い友人に会う(津川雅彦 )   18票/4.3%第5位:動機の鑑定(澤村藤十郎 )   17票/4.1%第5位:フェアな殺人者(イチロー )   17票/4.1%第7位:しゃべりすぎた男(明石家さんま )   15票/3.6%第7位:今、甦る死(藤原竜也・石坂浩二 )   15票/3.6%第9位:動く死体(堺正章 )   15票/3.3%第10位:殺人特急(鹿賀丈史 )   11票/2.6%

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