ルイーズ・ブッチャーさん(51)は、乳房切除を受けた最速のマラソンランナーとして、ギネス世界記録に登録されています。乳房再建をしない切除手術に対して「女性らしさや自分らしさが失われる」というような「否定的な意見」が多いことに気づき、トップレスでのマラソン出場を決めました 。

イングランド・ノースデヴォン在住のルイーズ・ブッチャーさん(51)は、乳房切除を受けた最速のマラソンランナーとして、ギネス世界記録を保持しています。

2年前、胸に「小さなしこり」を見つけたルイーズさん。検査の結果、乳がんが発覚し、両乳房を切除しました 。

ルイーズさんは手術前、不安への対処法としてランニングを始めました。術後、ランニングを再開し、マラソン大会に出場するようになったといいます 。

PEOPLE誌の取材に対し、ルイーズさんは「胸がなくなった自分の体を受け入れるのは難しかった」と、手術直後の心境を明かしました 。

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ルイーズ・ブッチャーさん(51)は、乳房切除を受けた最速のマラソンランナーとして、ギネス世界記録に登録されています。乳房再建をしない切除手術に対して「女性らしさや自分らしさが失われる」というような「否定的な意見」が多いことに気づき、トップレスでのマラソン出場を決めました。

それでもランニングのおかげで、自分の体と向き合うことができたそう。同時に、乳房再建をしない切除手術に対して「否定的な意見」がまん延していると指摘します 。

「 女性らしさや自分らしさが失われるとか、女性でいる意義がなくなるとか、ポジティブな意見を耳にしませんでした 」

乳房切除手術に対する認知向上のため、4月に開催されたロンドンマラソンに、ルイーズさんはトップレスで出場しました。

ゴールの瞬間を捉えた動画を、自身のInstagramに投稿しています 。

トップレスで走ろうと思ったきっかけについて、「胸がなくても、人生を生きている人、思いっきり女性でいる人の姿を、私自身が見てみたかったのです」と語るルイーズさん 。

「 自分の強さも示したかった。またマラソンに出ることは決めていたし、乳房切除に対してなぜ否定的な意見やスティグマが多いのか知るために、実験体としてトップレスで走るのもいいかも、と思いました 」

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「 とても自由を感じました。胸が弾まなくて、私にとっては快適でした 」

「 ( がん治療の)ポジティブな面を見せたかった。特に『今生きている』ということを伝えたかったんです。あなたは生きている。死んでいない 」

ルイーズさんは、トップレスランニングの様子を頻繁に投稿しています。

「 トップレスで走るようになってから、自分を鼓舞して、自分を受け入れて、他の人にありのままの自身を見せられるようになりました 」

「 見た目の美しさより、自分の体が何をしているのかを意識するようになりました。前よりも自分の体を尊重しています 」

ルイーズさんの投稿には、「とっても美しい!」「勇気をくれてありがとう」「いつも笑顔になる」など、ポジティブな反応が寄せられています。

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