実が柔らかく、あっさりとした味が特徴のズッキーニですが、まれに苦みが強いものがあります。そんなときは絶対に食べないでください。もし食べると大変なことに …… 。

日本列島に初夏が到来。ズッキーニがおいしい季節になりました。キュウリと似てますが、実際にはカボチャの仲間。名前はイタリア語で「小さいかぼちゃ」という意味です。「iwakiの時短活用術」によると、ヨーロッパでは一般的な食材として使われてきましたが、日本で食べられるようになったのは1980年代ごろ。比較的新しい野菜だそうです。サラダのほか、スープやカレー、パスタなど多くの料理に合います。実が柔らかく、あっさりとした味が特徴のズッキーニですが、まれに苦みが強いものがあります。そんなときは絶対に食べないでください。もし、食べると大変なことになるかも … … 。農水省の注意喚起や、実際の被害事例を紹介します 。

ズッキーニの苦み成分「ククルビタシン」に注意!

農水省公式サイトによると、ズッキーニやユウガオなどのウリ科植物は広く食用として栽培されていますが、苦味成分である「ククルビタシン」が含まれるそうです。同省は、ククルビタシンを多量に含むウリ科植物を食べることで腹痛、下痢、嘔吐などの症状を引き起こすケースがあるので「普段とは違った強い苦味を感じた場合は食べないことが大切」と訴えています。岡山県庁や東京都足立区役所も、ウリ科にはズッキーニのほか、キュウリ、カボチャ、メロンなどがあると列挙。これらを食べて激しい苦みがある場合には、ククルビタシンが含まれている可能性があるので、食べないようにと警告しています 。

観賞用のウリ科植物には苦味成分のククルビタシン類が含まれており、多量に摂取すると、腹痛や下痢などの食中毒症状を起こします。一方、食用のウリ科植物にはククルビタシン類はほとんど含まれていませんが、ごくまれに多く含むものがあります。苦味が強すぎるウリ科植物は食べるのをやめましょう。pic.twitter.com / kvoXLmaaF4

飲食店の会食で「苦いズッキーニ」を食べた14人が食中毒になった事例も

実際に苦いズッキーニを食べて食中毒が起きた事例があります。山陽新聞の医療情報ガイド「MEDICA」によると、2014年7月にズッキーニを食べた岡山県内の20〜60代の男女14人が下痢や腹痛の食中毒症状を訴えたそうです。14人はいずれも会社の同僚で飲食店で「アワビとズッキーニのステーキ」を食べており、一口食べて強い苦みを感じていたことから、岡山県庁ではククルビタシンが原因と推定しました 。

ゴーヤは問題ないの?

ウリ科の植物でいうと、ゴーヤ(にがうり)も苦味がありますが、こちらは問題ありません。農水省によるとこれは「モモルデシン」という成分によるもので、食欲増進と血糖値を下げる働きがあるそうです。同じウリ科の植物でも違いがあるんですね !

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実が柔らかく、あっさりとした味が特徴のズッキーニですが、まれに苦みが強いものがあります。そんなときは絶対に食べないでください。もし食べると大変なことに……。

ズッキーニのイメージ写真(Getty Images)

ゴーヤのイメージ写真(Getty Images)

ジャガイモのイメージ写真

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マンボウがクラゲを食べる瞬間の様子(海響館がXに投稿した動画より)

パスタとミートソース、スープ、ハムと野菜のサラダがテーブルに置かれています。

京王井の頭線の渋谷駅前(Getty Imagesより)