「 きっとお父さんがハグしているんだね」。奇跡の瞬間を捉えた動画がSNSで拡散され、話題を呼んでいます 。
アメリカ在住のエイミー・ペリーさんは先日、マシュー・ペリーさんとの結婚式を挙げました。式で起きた感動的な出来事が、SNSを介して話題になっています。
エイミーさんは7歳のとき、父親をがんで亡くしています。大好きだった父親を偲び、挙式ではオオカバマダラを放つ演出を加えました 。
チョウは死者の魂の象徴とされますが、エイミーさんには特別な思い出があります。
米メディアトゥデイに、次のように語りました 。
「 父が亡くなった1年後の命日、私は母と妹とハイキングをしていました 」
「 父が息を引き取った正午ちょうど、オオカバマダラが飛んできて、私と妹と母の上に止まったんです 」
それ以来、父親の誕生日などの記念日にオオカバマダラを見かけることが増えたそうです 。
挙式当日、バージンロードの先で、エイミーさんは箱に入ったオオカバマダラを空に放つ予定でした。
しかし、いざ箱を開けると ……
チョウは飛び立たず、まるで2人の愛を祝福するかのように、エイミーさんのドレスやマシューさんのブートニアに留まったのです 。
写真撮影を担当していたフォトグラファーのブリット・パーキンスさんが、その様子をインスタグラムに投稿。動画は2400万回以上再生され、200万を超える「いいね」を集めています 。
「花嫁は、亡くなった父親を偲んでオオカバマダラを放った。でもチョウは飛び立たず、花嫁のドレス、花婿のスーツ、花嫁の妹のブーケに止まっていた🥹🦋」
投稿には、1万件を超えるコメントも寄せられました 。
💬 「 こんな瞬間を収められるのは、写真家冥利に尽きるね 」
💬 「 きっとお父さんが彼女をハグしてるんだね。花婿のことも祝福してる。きっとお父さんはそこにいて、とても誇りに思っていたはず 」
💬 「 動画を見て職場でめっちゃ泣いてる 」
💬 「 花嫁にとって、最高のアクセサリーになったね 」
エイミーさんの父親は亡くなる前、娘たちの誕生日や卒業式などの人生の節目に、手紙を残していました。もちろん、結婚用にも 。
「 ブライダルシャワーの後、母が私に手紙を渡してくれました。式当日だと感情があふれてしまうから、賢い選択だったと思います 」
手紙は「今まで書いた手紙の中で、今回がいちばん難しい」という一文から始まっていたといいます 。
「 娘とバージンロードを歩く未来は、決して訪れない。そう自覚していたことが父にとってどれだけ辛かったか、手紙を読んで悟りました。(手紙を)準備してくれていた入念さ、父の思慮深さに、とても支えられています 」
奇跡の瞬間を振り返り、「人生で父の存在をこれほど感じたことはありません」とエイミーさんは語りました。
「 愛が続くこと、父との思い出が私たちの人生の一部であることを、チョウが再び気づかせてくれたようでした 」
「 最も有意義で美しい瞬間は、予期せぬ方法で訪れるものですね 」