等身大の高校生から、酒に逃げる世知辛い大人まで … … 。現在連載中のバンド漫画から、名作を3作品紹介します 。

劇場版総集編の公開を6月7日に控えている『ぼっち・ざ・ろっく!』をはじめ、今とても熱いバンド漫画 。

今回は連載中のタイトルから、バンドへの愛と熱さを感じる作品を選んでみました 。

Piola666 / Getty Images

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『ふつうの軽音部』

【 みどころ紹介 】

高校の軽音部に入った1年生・鳩野ちひろ(はとっち)。彼女がバンド活動に奮闘する様子を描いた、少年ジャンプ+連載のバンド漫画です。とくに注目なのが、作中でも屈指の邪悪な輝きを放つ女子高生策士・幸山厘 。

はとっちを「神」とあがめる厘ちゃんが、強烈な信者になるきっかけとなった第8話(1巻に収録)は必見です。視聴覚室でandymoriの「everything is my guitar」を熱唱する姿は、実際に声を聞いてみたくなるほど熱い !

『ふつうの軽音部』1巻 / Amazonより

場面に合わせて曲を聞きながら読むと、厘ちゃんの気持ちがわかるかもしれません 。

なお、6月4日に発売される第2巻では、はとっちがHump Backの「拝啓、少年よ」を熱唱する場面があります。こちらも、該当シーンに合わせて曲を流しながら読むと泣けますよ !

【 Amazonでの評価(コミックス第1巻):4.9/5 】

『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』1巻 / Amazonより

💬 「 バンド好きというより音楽好きなみんなに読んで欲しいです 」

💬 「 リアルすぎるネタばかりなのに何故か面白い 」

💬 「 ロックってそうだよ!それだよ!って熱さが伝わってくる漫画 」

『廣井きくりの深酒日記 ぼっち・ざ・ろっく!外伝』1巻 / Amazonより

( Amazonカスタマーレビューより )

【 掲載紙・掲載サイト(2024年6月03日時点 ) 】

少年ジャンプ+(毎週日曜日更新 )

ビニールラップのロールを手に持つ人。箱が横に置かれています。

『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』

“ ジミ”なアラサー高校教師・本田紫織。彼女に取りついた ジミ・ヘンドリクスの幽霊との契約で、「27歳が終わるまでに音楽で伝説を残さなければ死ぬ」ことになってしまった紫織が、軽音部の顧問となってバンド活動を始める物語です 。

ライブの熱狂を物理的な嵐として描くシーンや、ダイナミックなコマ割り、力強い歌声が伝わってくる歌詞の表現力は、まさに音楽を漫画に落とし込んだとしか言えないほどの名演出。『Purple Haze』や『Day Dream Believer(日本語版)』を演奏するシーンに至っては、実際に音が聞こえてきそうな錯覚を抱くカッコ良さです 。

登場人物の誰もが音楽に対する熱い思いを秘めており、悪役や脇を固めるキャラクターも魅力的に描かれているのがポイント。吹奏楽部のすばる先生が、人間味溢れるキャラクターとして描かれた10巻は、『Love Is Over』が流れるシーンと合わせて筆者のイチオシです 。

パスタとミートソース、スープ、ハムと野菜のサラダがテーブルに置かれています。

【 Amazonでの評価(コミックス第1巻):4.7/5 】

💬 「 使い古されたフレーズだけど、控えめに言って「最高」だ。各巻何度も読み返しています 」

💬 「 楽器に触れたことある人も無い人も楽しめると思います。オススメです ! 」

米袋が破れて床に米がこぼれている場面。

💬 「 キャラクターも魅力的、演出や構成もお見事の一言 ! こういうマンガがもっと売れてほしい 」

月刊ビッグガンガン(毎月25日発売 )

『廣井きくりの深酒日記 ぼっち・ざ・ろっく!外伝』

最後は『ぼっち・ざ・ろっく!』 … … ではありません。ぼっちちゃんこと後藤ひとりの師匠的な存在にして、インディーズバンド「SICK HACK」の天才ベーシスト・廣井きくりの日常を描いた公式スピンオフです 。

本編ではちょっぴりダメな部分もありつつ、ぼっちちゃんから見た「大人」としての姿が描かれていますが、こちらでは(漫画内公式表記)酒クズの側面がガッツリと描かれており、ギャグマンガでも心配になるレベル 。

インディーズバンドで生計を立てていかなければならないきくりの心情や、酒に溺れてしまう理由、ロックな生きざまを、本編から逸脱せず丁寧に掘り下げているので、一つの作品としても読み応えがあります 。

京王井の頭線の渋谷駅前(Getty Imagesより)

もちろん、本編の裏話としても楽しめるので、貴重なライブシーンがあるアニメの10話や劇場版を見る前に読むのもオススメです 。

◤            ◥ SICK HACK「ワタシダケユウレイ 」 ◣            ◢ 作詞:西田圭稀作曲:安谷屋光生編曲:akkinBlu - ray&DVD vol.5に収録決定!#ぼっち・ざ・ろっくpic.twitter.com/7VcrDYESp5

【 Amazonでの評価(コミックス第1巻):4.8/5 】

ふっくらとした白い猫が木の床に座って、カメラを見上げています。

💬 「 正直、ぼざろ人気に乗っかってるだけかと思ったら期待以上 ! ! 本家超えあります ! ! 」

💬 「 廣井きくりといえば酒クズですが、より深堀りされていてキャラが立っています 」

💬 「 最高だと思います、というか良すぎてスピンオフだと思えません。あとイライザかわいい ! 」

COMIC FUZ(毎週日曜日更新 )

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――以上、現在も連載中の作品から、読み応えのある「熱い」バンド漫画を選んでみました 。

もちろん、すでに連載が終わっているバンド漫画も『BECK』や『けいおん!』など、名作ばかりです。みなさんは、どんなバンド漫画が好きですか ?

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